2003.3.25に羅臼港長栄丸の長谷川船長からもらいました。
初めて本物のクリオネに出会いましたが、透き通った身体でゆらゆらと泳ぐ姿は本当に可愛いです。
テレビのコマーシャルで見たのと同じです。
かわいそうだけどペットボトルに海水を入れて飼育中! 保存は冷蔵庫で冷やしてます!
元気なうちに逢いに来て下さい。
クリオネは流氷と共にオホーツク海沿岸にやって来ます。
正式な名前はクリオネ・リマキナ(学名)という種類の外殻のない動物プランクトンです。
大きくなってもプランクトンのままで、一生を冷たい海の中で過ごしています。
クリオネは北極圏・および南極圏の寒い海に生息し、卵から生まれます。
翼足を上下に動かすことで移動し、オホーツク海まで来るのは流氷にへばりついているためです。
クリオネにはオスとメス両方の性質を持っているのでオスになったりメスになったりすることができ(どっち?)、
オホーツク海沿岸に来るクリオネは一般的に体長5ミリ〜30ミリくらいで生息年数(1年以上は生きる)は現在も不明である。
冬に流氷の小さな穴などの中に入り込み、流氷と共にやってくるのですが、
そのあと流氷が溶けて、あるいは北へ戻っていく段階でクリオネが海の底へ落ちたりしたときに
動物プランクトンとして魚たちに補食されてしまいます(食物連鎖)。
和名では「はだかかめがい」という名前で巻き貝の仲間に分類され、
一番目立つオレンジ色からピンク色に透けて見える体の色は、内臓器官の生殖腺や中腸腺です。
クリオネは生息温度 0〜4℃が適していると言われ、冷蔵庫の中の温度が安定して適温と言うことになります。
細菌が繁殖しないように密栓し海水で育てること。
こまめに(1週間に一度がベスト)海水は取り替えなければなりません。
プランクトンとはいえ、肉食動物なのでエビなどのプランクトンが海水の中にないと長生きできません。
以上を守ることが出来れば1年以上の飼育も可能と思われます。
3月29日、観察5日目
まだまだ元気に泳ぎ回っています・・・・・妖精のように・・・・?
びっくりです・・・クリオネの頭が花開きました。
クリオネの頭に見える角の部分は実は触手で、
その中に口と内蔵があり、目がついていて顔のようにも見えるのが顔ではなくおなかなのです。
さらに手のように見える翼は翼足といわれる足です。
食生活は貝殻のついた同じ種類のリマキナやクリオネ同士で共食いもするといわれており、
頭の部分の口から飲み込むように食べる補食シーンはとてもどう猛で妖精なんてイメージではありません。
かじられそうでおっかないです。
4月1日、クリオネちゃんがお亡くなりになりました。